新人看護師なのに自分だけ先輩のフォローがない!厳しい指導をどう乗り越えたか体験談を紹介

新卒で入職し、3ヶ月が経った池田さん。
寝不足になりながらも実習を乗り越え晴れて看護師になったものの、他二人の同期と比べ一人でケアをすることが多く不安を抱えていたそうです。

先輩からのフォローがないにも関わらず「点滴ちゃんと合わせた?」「なんでこうやったの?」など厳しく指導される日々……。

実際に、フォローにつく先輩によって指導が異なったり、同期との差を感じて辛い思いをする新人看護師の方も珍しくありません。

辛い思いをしていた池田さんですが、早くも3ヶ月で乗り越える方法が見つかったと話してくれました。

本記事では、池田さんが先輩からのフォローなく厳しい指導を受ける状況を変えた方法をインタビュー形式で紹介します。

 

同期3人のはずが、自分だけフォローなし

インタビュアー
本日はお時間をいただきありがとうございます。早速お話を聞いていきたいと思いますが、池田さんは病院いち厳しい病棟への配属だったんですね。

池田さん
はい。笑
外科病棟への配属になりましたが、オリエンテーションがほとんどなく強制的に自立させられると有名です……。同期は自分を含め3人、病棟は看護師が3チームにわかれています。

インタビュアー
厳しさが目に見えるようです。同期二人も新卒ですか。

池田さん
一人は同じく新卒看護師で、もう一人は介護士を経験して看護師になった既卒看護師です。
既卒看護師は患者とのコミュニケーションも上手で難しい医療用語もよく話し一人で仕事をこなしているように見えます。

同じ新卒看護師のチームは、極力ペアで動くことを心がけているみたいで、基本的に新人が一人でポツンといるのはあまり見ないです。

インタビュアー
池田さんはポツンとしていることが多いということなんでしょうか。

池田さん
はい、よく一人でポツンとしてました。「今日はこの患者さんみてね」「点滴繋げてきて」と指示をされ、基本的に一人で患者さんのところへ行くことが多かったです。
先輩からは大まかなことしか説明してもらえず全体像もわからなければ具体的な方法などもよくわかっていない状況でした。

「一緒にみてほしい」「もっと詳しく教えて欲しい」と思っても、忙しさや先輩に余裕のなさを感じ声をかけられなかったです。
自分のやっていることが合っているかわからず常に不安でしたし、勤務終わりのリフレクションも自分一人で行っているため意味がないのではとも感じていました。

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存在助けてくれたのは“違うチーム”の先輩だった

インタビュアー
過去形で話してくれているということは、今は良い方向に向かっているんですかね。

池田さん
そうなんです!私が入職して1ヶ月後に、育休明けの14年目の助産師さんが一般病棟に配属されたんです。
先輩は違うチームにも関わらず、廊下ですれ違う度に「大丈夫?」「困ってない?」といつも明るく気さくに話しかけてくれました。

しかも「自分も不安だよ」と共感の姿勢でいてくれ、さらには「私も困ってるよ」と笑いながら話しかけてくることも……(笑)
私からしたらベテランの先輩なはずなのに、「同期の仲間に入れてー!」と言ってくれました。今まで産科病棟でしか経験がないから本当にわからなくて不安で、同期がいると頑張れるよと言ってくれたことが嬉しかったです。

ある日、先輩から「昨日すごく不安だったでしょ?」と言い当てられたことがあって、これまでの不安な思いや悩んでいることを自然と話していました。

厳しい先輩には「頼ってみる」が正解だった

同じチームで一人だけ細かくて厳しい先輩がいて少し愚痴っぽく相談したんです。助産師の先輩は「私もあの先輩に厳しさは感じた。笑」と話してくれ、続けて「ああいう先輩はね、頼られたらめちゃくちゃ優しくなるし、いざって時味方になってくれるから最初は怖いし辛いだろうけどたくさん話しかけてごらん?」と。

こんなアドバイスももらいました。

例えば勤務始めに「昨日点滴が全然合わせられなくて。つなげる時に計算はしてるんですけどいつもうまくいかないんです。コツが知りたいです」と伝える。

次に一緒の勤務で早速伝えたら、厳しい先輩が一日つきっきりで一緒に点滴を合わせるのを見てくれたんです。患者さんの元で実際に一緒に点滴を合わせた後は、ナースステーションに戻り計算の練習をとことん付き合ってくれました。笑

3日もたつと自信を持って点滴をつなげることができて、初めて何かに自信を持ってできたことと、先輩に見てもらえたことが嬉しかったです。

フォローがないときは、素直に不安を伝えていい

インタビュアー
池田さん自身が厳しい先輩と向き合えたことが大きかったですね、簡単にできることではないので素晴らしいですよ。厳しい先輩との関わりはなんとかなったとして、業務自体のフォローは変わったか教えてもらえますか。

池田さん
はい。実は、この件も助産師の先輩から「池田さんだけポツンといるのが気になっていた」と言われ、不安そうな表情にも気づいてくれて、見てくれる人がいるんだと思えて嬉しかったです。

先輩からは「一人で観察をしたりケアをしたりするのが不安」と言うべきだし言わないとわからないこともある、とアドバイスされました。

続けて「できているように見えるスタッフはつい目が離れがち。万が一インシデントを起こしてしまったら池田さんも辛くなってしまうよ」と言われハッとしました。

新人看護師としてわからないことや不安なことは”報連相”の一貫として、先輩に伝えなくてはいけないんだと気づかされました。
患者さんも自分のことも守るためには“自分から声をかける勇気”を持つことが必要だと感じましたね。

3ヶ月後、先輩の態度が変わった理由

インタビュアー
池田さん自身が辛いと感じていた中、自分を変えようとする姿が本当に素敵だと思います。実践してみて具体的にはどのような変化がありましたか。

「ありがとう」が人を変える

池田さん
厳しい先輩へ2点、声かけを徹底しました。

  1. 勤務終わりには「今日もご指導いただきありがとうございました」と必ず感謝を伝える
  2. 後日「〜さんに教えていただいたのでうまくできました」とお礼を伝える

少しずつ厳しい先輩から「最近どう?うまくいってる?」と声をかけてもらえる場面が増えたと感じています。ただ厳しいだけじゃなく雰囲気も怖いので相変わらず緊張はするものの、今では厳しい先輩がペアだと成長できるから嬉しいと思う自分もいます。笑

先輩への関わり方を変えた

インタビュアー
すごいですね!相談に乗ってくれた先輩もいいけど、何より池田さん自身の努力がとても伝わります。

池田さん
ありがとうございます。やはり入職したばかりの頃は「怖い」といった思いばかりが先行して、フォローしてもらえないことへの不満ばかりだったなと思います。
色んなアドバイスをもらいながら自分でも振り返って思ったのは、患者さんの命を守って回復させるには怖いとか、教えてもらえないとか言ってる場合じゃないなと。

「怖い」と思っていてもまずは自分から話しかけてみることで状況は変わるんだな、ということも身に染みてわかりました。

自分の気持ちに寄り添ってもらったことで心が軽くなりネガティブな考えから前向きに行動できたと思います!

まとめ|新人看護師でつらいと悩んだら頼れる先輩や上司に相談しよう

池田さんのお話から、新人看護師さんが抱える悩みや不安がよくわかりました。
どの職場に行っても怖い・苦手な先輩はいるはずです。
信頼できる先輩に相談できたことももちろんですが、池田さんのように自分自身で状況を変えようと行動できたことが素晴らしいと思いました。

中には誰に相談していいか分からず、自分から行動できない人も多いでしょう。
少し勇気を出して話しかけたり「今日一日ありがとうございました」と伝えるだけで、お互いの誤解が解けるケースもあると思います。

無理をする必要はありませんが、「話しかける勇気」「感謝を言葉にする」ことで周囲の見え方が変わり、自分自身の働きやすさも変わるかもしれません。

入職して約4ヶ月、まだまだ慣れない人も多くいる中、不安や戸惑いを抱えながら頑張っていることと思います。
池田さんの体験が、さまざまな壁を乗り越えるみなさんの背中を押せるきっかけになれば嬉しく思います。

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