看護師は何年働けば転職に有利?3年目・5年目の変化と面接での評価

新人の頃、「きつくても、とりあえず3年は頑張りなさい」と言われたことがある方は多いのではないでしょうか。
3年経ったら本当に何かが変わるの?と思いますよね。
今まさに、本当にきつくて辛いと感じている方にとって、“3年”はとても長く感じるものです。

経験を積めば、見える景色は本当に変わってくるのでしょうか?
5年目で転職した小川さん(仮名)も、転職の時期について、とても悩んだそうです。
本記事では、看護師の経験年数と、それに伴う評価の違いについて、小川さんに話を聞いていきたいと思います。

インタビュアー
本日はお忙しいところありがとうございます。
小川さんは5年目で職場を変わったそうですが、転職の時期について、具体的にどういったことで迷ったのか、話を聞かせてください。

小川さん
私は、「辞めたい」「他の職場に変わりたい」と思った時期が3回ありました。
1回目は新人の頃。2回目は3年目の頃。3回目は5年目の頃でした。その5年目に転職しました。

インタビュアー
そうなんですね。新人の頃は誰もが感じる辛さがありますよね。

「今辞めるのは早すぎる?」看護師1~2年目の葛藤

1年目は目の前の事を覚える事とこなすことで必死、2年目はそのことを自分のやり方・自分の看護に落とし込む時期だったという感じでした。

新人の頃は、とにかく仕事が辛くて、毎日のように辞めたいと思っていましたが、先輩看護師に3年は頑張るよう励まされていました。
でも、3年経てば何がどう変わるのかは教えてくれませんでした。
辛かった当時は、とにかく今のこの現状から抜け出したいという思いの方が強かったような気がします。
3年後は、リーダー業務や、プリセプターの立場になるなど、今よりもっと役割を任されるようになって、もっと辛くなるんじゃないかと思いました。

2年目は、仕事の流れは分かってきたけど、まだまだ分からないことが多い中、新人さんも入職し、いつまでも新人気分じゃいけないというプレッシャーもありました。

でも、辞める勇気もなかったので、「3年目になると楽になる」という言葉を信じて、なんとか頑張ってきたのを覚えています。

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3年目と5年目、見える景色はこう変わる

インタビュアー
看護師にも「3年目の壁」があると聞いたことがあります。
実際に3年目になると何か変わったと感じることがありましたか?

自信とスキルが伴う3年目

小川さん
3年目になると、仕事内容にも慣れ、技術や知識にも自信がついてくるようになり、少し余裕ができ、仕事が楽しくなってきました

それまでと違い、メモを見なくても検査や処置の流れが分かる、重症患者さんや対応の難しい患者さんの担当を任されるようになるなど、目に見えて周りの評価が変わったことも、大きかったですね。

それまでは自分の事で精一杯だったのですが、リーダー業務や、新人や学生さんの実習の指導係になるなど、教える立場になることで、周りを見れるようになりました。
リーダー業務は確かに慣れるまで大変でした、それだけ患者さんを把握し、スタッフの動きを把握するようにならなければならず、そのことは自分を大きく成長させてくれたと思います。自分の受け持ちだけを見ていた時とは随分違いました。
看護の仕事を“チーム”として考えるようになったのも、その頃からでした。

“自分は看護師として何がしたいのか”という看護観を持つようになり、3年目が終わるころには、新しいことに挑戦してみたいという気持ちが出てきました。
でも、もう少し今の職場の事を極めたいという思いから、転職を踏みとどまり、続けることを選びました。

インタビュアー
自分の頑張りに対して評価がついてくると励みになりますよね。
そのまま仕事を続けて、また5年目に転職を考えたきっかけは何でしたか?

役割が広がった5年目|責任と手応え

小川さん
5年目になると、周りから頼られることも多くなりました。
その分、業務量が増えてきて、やりがいを感じる一方で、プレッシャーも大きくなったと感じました。
また、「このままここで働く事で私は何が得られるのだろう?」と、同じ職場で働く意義を含め、これから先の事を考えるようになりました。

3年目で見えてきた自分の看護観も、5年目になるとようやく実践に移せるようになってきて、やりたい事が明確になってました。
それと同時に、他の分野への興味が出てきたので、そのタイミングで職場を変わることを決意しました。

インタビュアー
経験を積んでからの転職は難しかったですか?

小川さん
いえ、むしろ5年も経験していると、“即戦力”としてみなされ、転職先からの印象もよかったようです。

看護師にとって「即戦力」とは?

小川さん
転職するにあたって、すぐに業務をこなせる“即戦力”になれるかどうかは、採用に大きく影響したと思います。
5年目までに積んだ経験、特に、プリセプターの経験、リーダー業務の経験、委員会の活動、急変時の対応経験があると、“即戦力”として評価されやすいようです。

また、基本的な知識やスキルがあることは大前提として、物事に優先順位をつけて動けるかというところは大きく評価されました。
今どこに人手が足りていないかを把握でき、サポートに回れることは、転職先でも“即戦力”の要因の一つでした。
これはリーダー業務をしていたから見えてくる視点だと感じました。
急変などのイレギュラーな状況が起こった際に、自分一人で何とかしようとするのではなく、報告や相談をし、他のスタッフに指示をし、チームとして人を動かすことができることも患者さんの命を守るために大切な事で、その判断ができることが“即戦力”として評価されるポイントでした。

インタビュアー
なるほど。経験したことがそのまま活かせ、評価してもらえるのは嬉しいですね。
今まで頑張ってきた甲斐がありますね。
実際転職活動をするにあたって、経験年数が長い方が転職に有利だと感じましたか?

小川さん
難しいところですが、それは一概には言えないような気がします。

看護師の転職で評価されるのは「年数」か「中身」か?

小川さん
経験年数の違いは、それだけ知識や技術があるという評価に直結します。また、次の職場でも長く続けられるかという点からも、3年より5年、もしくはそれ以上経験があると印象がいいようです。

しかし実際は、転職活動中も「5年経験していたら安心ですね」と言われることもありましたが、逆に「5年も働いていたところをなぜ辞めようと思ったのか」と問われることの方が多かったです。
つまり、転職するにあたって、「慣れた職場を離れてまで、この人がやりたいことは何か」を見られていたんだと思います。
そう聞かれたときにはじめて、私は年数にとらわれていたんだと気付きました。
何年働いたかももちろん大事ですが、そこで何を学んだのか、どんな役割を担ってきたのか、自信をもって「頑張った」と言えることは何か。そして、これからどうしたいのかという向上心があるかどうかが大切だと気づきました。

まとめ

小川さんのお話から、経験年数は目安でしかなく、自分が何を頑張ってきたかが大事だと分かりました。
「3年いないと転職できない」
「5年いないと評価されない」
でも、実際はそんな単純なものではないようです。

確かに3年、5年と経験を積んでいることは最初の好印象に繋がり、即戦力になるか否かの判断基準になるようです。
しかし、経験年数に縛られず、何で辞めたのか、辞めてどうしたいのかを明確にし、自分がこれからどう動きたいかという軸を立ててから転職することが大切なんですね。

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