看護師8年目で転職した田中さん。結婚のために引越し、子どもを授かりたい思いもあり転職をしました。
ただ、8年勤めた職場を退職するつもりはなく、着実に職場のキャリアパスに従って歩みを進めていました。
転職を決意するのにかなり時間がかかったようです。
本記事では、転職を決意するまでの過程や転職時の注意点、実際に転職をした結果などを田中さんにお話しいただきました。
転職を成功させるポイントもお伝えしますので、最後までご覧ください。
目次
引っ越し先からの通勤時間が2時間に|転職を決意
インタビュアー
本日はお時間をいただきありがとうございます。簡単に田中さんの自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか。
田中さん
転職して数か月が経ちました。
元々向上心が高く、前向きに取り組む性格で看護師を8年やってこられたと思っています。
実習病院に新卒で就職し、希望の産婦人科病棟に配属されここまで歩んできました。
命の誕生の尊さと同時に、人生に影響を与えてしまう怖さも感じていました。
「育児でつまづいた時に思い出してもらえる存在」をモットーに、転職先でも看護に取り組んでいます。
インタビュアー
今回転職した理由が、結婚による引っ越しのためと聞きましたが詳しく聞かせてください。
通勤時間が2時間になってもすぐに辞める選択はしなかった!
田中さん
引っ越し後、通勤時間が片道2時間になったんです。40分が2時間になったのが理由の1つです。
ある医師から「人生無駄にしているよ」とも言われました。苦笑
ただ、すぐに転職は考えませんでした。
それでもやはり日勤が続くとシンプルに朝起きるのが辛くて、夜勤専従に働き方を変えました。
ずっと夜勤専従ができるわけではないので、半年続けてダメなら転職しようと決めていました。
転職しなくても続けられると思った理由とは?
インタビュアー
片道2時間……転職しなくても続けられると思った理由はなんですか。
田中さん
普段から電車や車で1時間以上の移動はよくしていたので、通勤時間が長いことは苦ではなかったです。
通勤時間中に、SNSをしたりLINEをしたり時間を有効活用できると考えていました。
夜勤専従になってから通勤ラッシュも避けられ、充実した生活を送っていましたよ。
インタビュアー
考え方で変わりますよね。ポジティブで素晴らしいです。どのように充実させていたんですか。
田中さん
夜勤前に早めに家をでて、カフェでコーヒーを飲んでから出勤するのが日課でした。
夜勤は日勤よりスタッフの人数が少ないので、嫌な先輩や後輩がいるとストレスを感じていました。
カフェタイムを作ることで、気持ちを落ち着かせられ嫌な先輩の良い面も見えるようになったのは大きい変化だったと感じています。
他には、職場の最寄駅にスーパー銭湯があって夜勤明けの半分くらいは通っていました。
岩盤浴が8種類くらいあって、夜勤明けのビールと岩盤浴・マッサージがセットでしたね。
夜勤明けにフットサルもいったりしてアクティブに過ごしていました。
(夜勤前もフットサルしていました。笑)
転職を決意した2つの理由
インタビュアー
夜勤前後のフットサルがパワフルすぎます!お話しを聞いていると、たしかに続けられそうと感じました。でも転職したのはなぜだったんですか。
田中さん
理由は2つです。
まず不調が増えました。
夏でも電車は冷房がガンガンかかっていますよね、2時間冷房に当たり続けて弱冷房でも冷気にふれるだけで頭痛や吐き気をもよおすようになってしまいました。
電車に座っている時間が長く今まで経験のなかった腰痛も。
電車酔いがひどくなり、通勤が苦になりました。
そして、子どもができても働き続けられるか現実的に考えました。
そもそも体の不調が増えスムーズに妊娠できないのではないかと不安になりましたし、妊娠しても職場に迷惑をかける未来しか見えなかったです。
なんとか耐えて出産したとして、復帰はできるのか、保育園問題など……
看護師のキャリアを踏まえた転職活動の実際
インタビュアー
転職を決意されたんですね。
田中さん
辞めたくなかった理由の一つが、キャリアアップを目指していたからなんです。
キャリアプラン|看護管理者となり病棟のチーム力や患者へのケアの質を高めたい
田中さん
看護師のキャリアプランは大きく分けて3つ。「スペシャリスト」「ゼネラリスト」「管理職」の中で管理職を目指していました。
患者がケアや治療でよくなる姿や、辛く苦しい状況を支えるケアにやりがいを感じ、まさに天職だとも思いました。
それ以上に嬉しく感じるのは人の成長。
自分の指導内容が成長に直結し、第3者から認められ自立していく姿をみることが嬉しかった。教育に携わり続けていきたいと思い管理職を目指すようになりました。
また、現管理者は1つの能力には長けていますが、あくまで1つだけ……
教育力がなかったり、現場での看護力がなかったり、人間性が欠如していたり。
そのような管理者環境も変えたいとさえ思いました。
転職せずに続けて入れば、数年で看護主任になる未来が見えていたのと、看護学校の同期も数名主任になった人もいたので転職は少しネガティブに捉えていました。
転職後もキャリアアップができる環境か3つのポイントを確認!
インタビュアー
キャリアアップもしっかり見据えていたんですね。転職先でもキャリアアップは目指していましたか。
田中さん
転職先の現状をこの目でみてどう感じるかはわかりませんが目指そうとは思いました。
中途でキャリアを積むには、ポイントを抑えた転職活動が必要です。
中途採用の割合(看護部・病棟・管理職)
中途採用の教育計画はあるか、中途のキャリアパスの実例
子育てをしている人の割合
やはり大きい規模の病院であれば、新卒からのキャリアアップが最優先です。
中途は即戦力にはなりますが、外からきた人がすぐに昇進や任されることが多くなると周りから猛反発されますからね。苦笑
転職先では態度と言葉の選択に注意する
インタビュアー
自分のビジョンを明確にした転職活動が必要ですね。他にも転職に関して大事なことなどはありますか。
田中さん
転職先での言動は要注意です!
以前働いていた病院で、実際に中途採用者のオリエンテーションやメンターを経験し、2つの表現は印象を悪くすると感じました。
「前の病院では〜でした」
「ここでは〜なんですね」
転職先からしたら「前のやり方なんて知らない」と思う人が大半。
中には中途採用者をよく思わないスタッフがいるのも現実です。
中途採用者のメンターをしていた頃は、お局に「あの子、〜〜って言ってたわよ、ここで働く気あるのかしら」と愚痴られたことも……
転職後すぐが一番辞めたくなる!転職先で前向きに働くための行動や考え方
田中さん
とくに、私の場合辞めたくて辞めたわけではなかったので転職直後が一番辞めたかったです。転職は人間関係や働き方が自分に合っているか不安になるものです。私の場合、以下のマインドで乗り越えました。
前の職場と比べてしまうのは仕方がない
新しい職場の粗探しはしない
気になることがあった師長に伝える
転職先の伸び代を見つける
良いところに目を向けて、前向きに取り組むと少しずつ転職での不安な思いが軽減すると思います。
まとめ|看護師の転職活動において参考にしたいこと
田中さんのお話しを伺い、転職で葛藤した思いに共感しました。
自分のキャリアをどう考えるか、これから子どもを授かったらキャリアは途切れてしまうのか、不安や悩みは尽きないかもしれません。
転職するにはさまざまな理由があります。
田中さんのように、結婚が理由だったり、人間関係に悩んでいたり、仕事内容が合わなかったり……
職場の上司に相談しても、何かと理由をつけられて引き止められ、どんどん疲弊する看護師も多いでしょう。
誰に相談して良いかわからず、一人で抱え込んだ結果、心を病み看護師の仕事が嫌になってしまうケースも。
必ずしも転職する選択が良いわけではありませんが、仕事で悩んだら、外に目を向けて新しい職場を探してみるのも一案です。
今の働き方に少しでも迷いがあるなら、「他にはどんな仕事があるんだろう?」と探してみることが、前に進むきっかけになるかもしれません。



