将来何かしらの資格を取得して、社会に貢献したいと考える方も多いのではないでしょうか?資格にはいろいろな種類がありますが、なかでも薬剤師は人気の資格のひとつです。
今回は、薬剤師になるまでの流れや費用、試験の合格率について説明します。
薬剤師とは
薬剤師とは、国家試験に合格し、医薬品全般に関する専門的な知識・実践能力を持つと認められた人のことです。
病院やクリニック、調剤薬局で薬を処方してもらうときに、薬剤師から薬に関する説明を受けたことがある方もいるでしょう。薬剤師は、こうした業務のほかに、薬の研究開発や製造、学校での環境衛生管理や地域の人々への教育活動といった仕事もあります。
薬剤師になるには?最短ルートはこれ!
では、薬剤師になるにはどうすれば良いのでしょうか?具体的には以下のようなステップになります。
- 高等学校を卒業または大学受験資格の取得
- 薬学部のある大学へ進学
- 薬剤師国家試験の受験
- 薬剤師登録
薬剤師になるためには、大学に通って所定の単位を取得し、国家試験に合格することが必須の条件です。以下では薬剤師の資格を取得するまでのステップをご紹介します。
【ステップ1】高等学校を卒業または大学受験資格の取得
上述したように、薬剤師になるには大学で所定の単位を取得しなければなりません。大学に進学するには、高等学校を卒業するか、大学受験資格を取得して大学の入学試験を受ける必要があります。
すでに高校に通学している方は、卒業するために必要な単位を取得できるよう計画を立てましょう。高校を卒業していない方は、高等学校卒業程度認定試験を受けるなどの方法で大学受験資格を得る必要があります。
【ステップ2】薬学部のある大学へ進学
薬剤師国家試験を受けるためには、薬学系の学部がある大学や薬科大学に進学して必要な単位を取得する必要があります。
薬学部や薬科大学では、薬学に関する知識や実務を座学や実習で学ぶことができます。それによって、国家試験の対策はもちろんのこと、将来薬剤師として活躍するために必要な基礎的な能力を身につけることが可能です。
【ステップ3】薬剤師国家試験の受験
大学では、座学や実習・研究を進めながら国家試験の対策もおこないます。薬剤師国家試験の受験するには、6年制薬学課程を卒業または卒業見込みであることを証明しなければならないため、卒業に必要な単位を取得できているか常に意識するのがポイントです。
試験の内容は必修問題と一般問題に分かれており、一般問題には実務を含むさまざまな領域から問題が出題されるのが通例です。薬剤師国家試験は年1回しか開催されないため、過去問を含めて十分な対策を講じなければなりません。
【ステップ4】薬剤師登録
薬剤師国家試験に合格したら、厚生労働省から合格証書が届きます。合格証書が届いた後は、薬剤師免許申請書や診断書、戸籍抄(謄)本や厚生労働省から届く登録済証明書用はがきを最寄りの保健所、都道府県庁の窓口に提出します。
窓口に提出したら、それらをもとに厚生労働省で書面審査がおこなわれます。審査に通過したら薬剤師名簿に申請者の情報が登録され、免許証が交付されますので、これをもって晴れて薬剤師になることができます。
社会人や主婦でも薬剤師になることはできる?
なかには、「社会人になってからでも薬剤師になれるの?」「主婦だけど薬剤師を目指したい」と思う方もいるかもしれません。
結論から述べると、社会人や主婦でも薬剤師になることは可能です。ただし、薬剤師になるにはすでにご紹介したように6年間薬学系の大学に通い国家試験に合格する必要があります。
現時点で薬学系の大学系を卒業している社会人や主婦であれば国家試験を受け、合格するだけで良いですが、そうでなければこれから大学受験をし、薬学部のある大学へ進学しなければなりません。そのため、限られた時間で勉強して大学への入学、国家試験の合格を目指すのはあまり現実的ではないでしょう。
薬剤師になるまでにかかる費用はどれくらい?
薬剤師を目指す場合、大学の入学試験や国家試験のほかに、学費についても考えなければなりません。
薬学系の大学には、大きく分けて国公立大学と私立大学があります。国公立大学は文部科学省令によって標準額が定められているため、薬学系の学部に通った場合の初年度の学費は80~90万円前後になります。
一方、私立大学の場合、国公立大学のように標準となる学費が定められていないため、大学ごとに学費が大きく変わります。多くの薬学系の私立大学では初年度学費が200万円を超えており、6年間通学すると学費の総額が1,000万円を超えるケースがほとんどです。
高額な学費を継続的に支払うのが困難になる方は、経済的な負担を抑えつつ薬剤師を目指す手段として「奨学金の活用」があります。奨学金の種類によっては無利息で貸与してもらえたり、条件を満たすことで返済義務を免除してもらえたりする場合があるため、費用が心配な方は活用を検討しましょう。
薬剤師国家試験の合格率はどれくらい?
薬学系の大学に入学できても、国家試験に合格できなければ薬剤師として社会で力を発揮することはできません。令和4年3月に厚生労働省が発表したデータを見ると、第107回薬剤師国家試験の合格率は68.02%となっており、誰でも合格できる試験ではないことが分かります。
先述したように、薬剤師の国家試験はさまざまな分野から出題されるため、座学や実習、卒業研究などと並行して入念に国家試験の対策をする必要があります。国家試験の傾向や対策方法などについては以下の記事で詳しく解説していますので、そちらを参照してみてください。
薬剤師になるには最低6年必要!
ここでは、薬剤師になるためのステップや必要な費用、薬剤師国家試験の合格率について説明しました。
薬剤師になるには困難なハードルをいくつも乗り越えなければなりませんが、薬剤師の資格があればさまざまな場面で社会に貢献することができます。あなたの夢が現実のものになるよう、この記事を参考にして具体的な計画を立ててみましょう。
