【認定薬剤師でキャリアアップ!!】精神科薬物療法認定薬剤師とは?認定条件や仕事内容について解説

キャリア&スキル

AIの進化など変化の多い現代では、薬剤師も求められる人材になるためにキャリアアップが重要です。特に専門的な分野に特化した薬剤師は、医療業界でもニーズが高くなっています。薬剤師がとれる専門的な資格は多くあるため、自分の関心と将来の展望や適性に合った資格を選びましょう。この記事では、精神科領域の分野に特化した精神科薬物療法認定薬剤師について、認定条件や更新、仕事内容などのさまざまな情報をご紹介します。

精神科薬物療法認定薬剤師とは 

精神科薬物療法認定薬剤師とは、専門的な知識と高度な技術を持ち、精神疾患を有する患者へ安全に適切な薬物療法を行えるとして認定された薬剤師です。精神疾患を有する患者の治療と社会への復帰をサポートすることを理念とし、2008年に一般社団法人日本病院薬剤師会によって、精神科薬物療法認定薬剤師、精神科専門薬剤師の認定制度が設けられました。精神科薬物療法認定薬剤師の上級資格として、精神科専門薬剤師があります。

精神科薬物療法認定薬剤師の認定条件の前提として以下が挙げられます。

【前提】*1

  • 薬剤師の実務経験が3年以上で、日本病院薬剤師会の会員、もしくは日本保険薬局協会(協会会員である保険薬局に勤務するでも可)・日本薬剤師会・日本女性薬剤師会の会員
  • 所定の精神科領域の学会への所属
  • 日病薬病院薬学認定薬剤師、もしくは日本医療薬学会の専門薬剤師制度認定の専門薬剤師
  • 精神科薬物療法の経験が3年以上、かつ申請時から1年以上直接従事(所属長の証明が必要)

参考: 一般社団法人日本病院薬剤師会

精神科薬物療法認定薬剤師になるにはどうすれば良い? 

困った薬剤師のイラスト

精神科薬物療法認定薬剤師になるためには、精神科薬物療法認定薬剤師認定試験への合格を含む、一般社団法人日本病院薬剤師会が定めたすべての認定条件を満たしたうえで、認定申請を行い、審査に通らなければなりません。ここでは認定条件と認定までの流れ、更新の手続き、申請手数料および更新手数料について、くわしくご紹介していきます。

 

認定条件と認定までの流れ 

精神科薬物療法認定薬剤師の認定には、認定試験合格以外の認定条件を満たす、認定試験に合格するという2段階の要件があります。試験合格以外の認定条件には、先述の前提*1(薬剤師としての実務経験や所定の学会への所属等)に加え、以下の要件があります。

【認定条件】

  • 日本病院薬剤師会、所定の学会・団体が主催する精神科領域の講習会を40時間、20単位以上履修している(内、日本病院薬剤師会の精神科領域の講習会は1回以上)
  • 精神疾患の患者に対し30症例以上(複数の精神疾患)の指導実績がある
  • 病院長か施設長の推薦がある

参考: 一般社団法人日本病院薬剤師会 

前提*1に加えて上記を満たす、もしくは次年度の認定申請までに満たす見込みがある場合に認定試験の受験資格が生まれます。認定試験に合格したら、認定申請を行うことで精神科薬物療法認定薬剤師に認定されます。

更新手続きについて 

精神科薬物療法認定薬剤師の認定期間は5年で、継続には更新手続きが必要です。先述の前提*1に加え、認定期間中に以下を満たしていることが更新条件です。

  • 日本薬学会・日本医療薬学会・日本臨床薬理学会に所属、かつ所定の学会の会員
  • 精神科の専門的業務に従事
  • 精神科に関する講習50単位以上を取得(内、日本病院薬剤師会の講習会は12単位以上)
  • 精神疾患の患者に対し15症例以上の指導実績
  • 精神科関連の学会発表が1回以上、もしくは学術論文が1編以上

参考: 一般社団法人日本病院薬剤師会

なお、更新は認定期間を過ぎた後も最長3年まで保留可能ですが、その間は精神科薬物療法認定薬剤師の扱いとはなりませんので注意するようにしましょう。

申請手数料と更新手数料 

認定申請・更新申請には、日本病院薬剤師会の会員は11,000円(税込)非会員は16,500円(税込)の審査料がかかります。また、審査に合格すると22,000円(税込)の認定料あるいは更新料が必要になります。支払い方法は、ゆうちょ銀行への振込みです。

 精神科薬物療法認定薬剤師の仕事内容は? 

精神科薬物療法認定薬剤師は、精神疾患患者それぞれの特性や症状に合わせた薬物療法を医師に提案し、患者の服薬状況を把握しながら適切な治療が行えているかを管理します。特に精神疾患では、薬が適しているか、副作用の問題はないかなどの状況を確認するためには患者との対話が大切です。精神科薬物療法認定薬剤師は、患者の社会復帰をサポートする役割もあるため、医師・患者とコミュニケーションをとりながら仕事を進めていきます。

精神科薬物療法認定薬剤師が活きる仕事 

精神科薬物療法認定薬剤師の資格を活かせる仕事は、病院の精神科精神科の処方箋を取り扱う保険薬局での業務です。精神科の治療は長期に及ぶ場合が多く、患者の将来を見越してサポートする必要があります。厚生労働省「患者調査」によれば、近年特に精神疾患の外来患者は増加しています。入院患者なら外来治療へ移行できるよう、外来患者ならスムーズな社会活動が行えるように病院、保険薬局で医師と連携を図りながら活躍できます。

薬剤師が取得できるその他の認定資格 

認定証アイコン

精神科薬物療法認定薬剤師は、精神科領域の薬物療法に精通した高度な技術を持った薬剤師で、医療分野で求められている人材です。認定を受ければ、上級の精神科専門薬剤師へのキャリアアップも視野に入れられます。専門的な技術を持った薬剤師のニーズは高いため、注目すべき資格でしょう。また、精神科薬物療法認定薬剤師の他にも専門性の高い資格は多くあります。自身の志向と合わせ、技術を研鑽できる資格取得を目指しましょう。

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