研修認定薬剤師とは?認定条件や仕事内容について解説!

指を指す薬剤師 キャリア&スキル

薬剤師として働く人に大きな影響を及ぼしたのは、2016年度に施行された調剤報酬の改定ではないでしょうか。
研修認定薬剤師制度は、調剤報酬の改定により新設された『かかりつけ薬剤師』の算定要件の一つとなっています。
厚生労働省の調査では、全国の医療機関や薬局などに従事する約4割が研修認定薬剤師の資格を取得しており、今後も取得者の増加は必至といえるでしょう。この記事では、研修認定薬剤師に関するさまざまな情報をご紹介します。

研修認定薬剤師とは

研修認定薬剤師とは、認定薬剤師制度のもとに集合研修や自己研修によって定められた単位を一定期間に取得することで、自己研鑽によって資質の向上努力を続けていると認定される薬剤師のことです。取得をすることで薬剤師としての高い知見を示すことができます。

薬剤師の免許は一度取得すれば更新不要ですが、常に専門性を高めることが求められる職業です。研修認定薬剤師の資格は、スキルアップのためだけではなく、『かかりつけ薬剤師』として活躍するためには必要な資格です。昇給の対象となったり転職に有利になったりとメリットもあるため、薬剤師として勤務するためには取得しておくべき資格ともいえるでしょう。

研修認定薬剤師になるにはどうすれば良い?

研修認定薬剤師になるためには、公益財団法人日本薬剤師研修センターの定めたプロセスを踏む必要があります。取得を検討されている方向けに、認定条件・認定までの流れ・更新の手続き・手数料などについてくわしくご紹介します。

認定条件と認定までの流れ

研修認定薬剤師を新規で申請する場合の認定条件は『申請日から遡って4年以内に40単位以上を取得すること』と定められています。
研修認定薬剤師制度の認定を受けるためには、PECS(薬剤師研修・認定電子システム)への登録をしなければなりません。PECSに登録すると研修記録が電子的に管理されることになります。なおPECSの本稼働前に利用されていた薬剤師研修手帳も有効です。
認定に必要な単位については、各都道府県で開催される集合研修会やe-ラーニング研修などを受講することで取得することができます。他にも実習研修、個人的に医学・薬学関連の学習をした場合の自己研修なども単位として認められます。
単位取得後の申請もPECSを通して行うため、まずはPECSへの登録を行いましょう。

更新手続きについて

認定薬剤師は認定期間が3年と定められており、更新するには新たに30単位を取得する必要があります。なお、認定期間が切れる約2ヵ月前に、PECSに登録されているメールアドレス宛に更新の連絡があるので、手続きを行いましょう。
ただし、更新申請受付期間以外には更新手続きはできません。認定期限の2カ月前から3カ月後までが更新手続きの定められた受付期間なので、受付期間内に更新手続きをするようにしましょう。

申請手数料と更新手数料

認定薬剤師制度へ申請する場合は、審査料として税込11,000円(本体10,000円、税1,000円)が必要です。審査料は更新の場合も同額になります。
支払方法はクレジットカード払い・コンビニ払いの2種類で、クレジットカードの利用明細書やコンビニのレシートが領収書の代わりとなります。

研修認定薬剤師の仕事内容は?

研修認定薬剤師は、2016年度の調剤報酬改定で新設された『かかりつけ薬剤師』として働くことができます。薬学だけにとどまらず、医療に関する幅広い知識を持っている『かかりつけ薬剤師』は、他の医療従事者からの信頼も厚く、訪問医療など介護の領域でも必要とされている存在です。超高齢社会など時代に即した医療に携わることができる薬剤師として、患者・利用者に最適な服薬指導を行うことが主な仕事内容といえます。

かかりつけ薬剤師とは?なるための条件やメリットをまとめました!
薬や保険、介護について広く知識があることの証明にもなる「かかりつけ薬剤師」は、地域包括ケアシステムの拡充という観点からもニーズは高まっていくことが予想されています。今回は具体的にどのようなステップを踏めばかかりつけ薬剤師になることができるのか、どんなメリットがあるのかについて解説していきます。

研修認定薬剤師が活きる仕事

研修認定薬剤師の資格を活かせる仕事は、保険薬局での業務です。
厚生労働省の調査では、院外処方は全体の77.3%にも上り、複数の医療機関で発行された処方箋を持つ患者が増えてきています。さまざまな疾病を抱えている患者にとって、薬の飲み合わせや体調の変化などを一括で管理してくれる存在は必要不可欠です。医療機関の壁を越えて相談ができるプロフェッショナルとして、保険薬局は研修認定薬剤師が活躍できる場といえます。

薬剤師が取得できるその他の認定資格

薬剤師が取れる資格は、研修認定薬剤師だけではありません。他にも以下のような資格を取得することでキャリアアップが図れます。

認定薬剤師


研修認定薬剤師
公認スポーツファーマシスト
抗菌化学療法認定薬剤師
在宅療養支援認定薬剤師
小児薬物療法認定薬剤師
腎臓病薬物療法認定薬剤師
精神科薬物療法認定薬剤師
糖尿病薬物療法認定薬剤師

専門薬剤師


医薬品情報専門薬剤師
HIV感染症専門薬剤師
栄養サポートチーム(NST)専門療法士
外来がん治療専門薬剤師
がん指導薬剤師
がん専門薬剤師
感染制御専門薬剤師
腎臓病薬物療法専門薬剤師

その他の資格


医薬情報担当者(MR)
医療情報技師
NR・サプリメントアドバイザー
漢方アドバイザー
ケアマネジャー(介護支援専門員)
臨床心理士
抗酸菌症エキスパート
骨粗鬆症マネージャー

どれも専門性が高く、これからの時代に必要とされている資格です。
薬剤師の免許は更新不要ですが、時代に即した知識が必要とされるため常にスキルアップしなくてはなりません。
研修認定薬剤師はその第一歩となります。薬剤師として従事されている方はぜひ取得を検討してください。

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