【認定薬剤師でキャリアアップ!!】在宅療養支援認定薬剤師とは?認定条件や仕事内容について解説

在宅療養支援認定薬剤師 キャリア&スキル

聞き慣れない資格である在宅療養支援認定薬剤師。その名称から自宅にいる方が療養するときにケアに携わる薬剤師だということはなんとなく想像できるかと思います。この記事ではさらに詳しく、在宅療養認定薬剤師とはどのような仕事内容で、認定されるにはどうすれば良いのかをご紹介します。高齢化に伴い増加している在宅療養を行う人。その方々のケアを担う薬剤師に興味のある人は参考にしてください。

在宅療養支援認定薬剤師とは

在宅療養支援認定薬剤師とは、在宅で療養する方を対象に医師や看護師などとチームを組んでケアにあたる薬剤師のことです。ここでいう在宅には、自宅以外にも在宅扱いとなる高齢者施設(有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など)が含まれます。そして在宅で療養を行う方を対象に、医師や看護師が訪問して行うのが在宅医療です。在宅療養支援認定薬剤師は在宅医療を行うチームの一員として、医師や看護師、理学療法士や介護従事者と連携を取りながら、ケアをおこないます。

具体的には、ケアを必要とする人の薬の説明や飲み方の指導、薬の飲み忘れがないかなどの確認をおこないます。またケアを必要とする方の家族などに対して、薬の管理の仕方や飲ませ方、飲み合わせなどに関するアドバイスを行うこともあります。

在宅療養支援認定薬剤師になるにはどうすれば良い?

困った薬剤師のイラスト

在宅医療を行うチームの一員として活躍できる在宅療養支援認定薬剤師。在宅で療養する方の助けになりたいと考える薬剤師にとって取得しておきたい資格の一つです。その在宅療養支援認定薬剤師はどのような流れで取得できる資格なのか、認定条件や手数料、取得後の更新手続きなどについて詳しくご紹介します。

認定条件と認定までの流れ

在宅療養支援認定薬剤師は一般社団法人日本在宅薬学会が認定する資格です。この日本在宅薬学会が設定している認定薬剤師研修講座を受講して所定の単位を取得後、学会が適当と認めた薬剤師が資格を取得することができます。

以下が申請条件です。

  1. 日本国の薬剤師資格を有し3年以上の薬剤師実務経験があること
  2. 薬剤師認定制度認証機構により認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師、日本病院薬剤師会生涯研修認定薬剤師または日本医療薬学会認定薬剤師であること
  3. 在宅業務の実践による5事例の報告を提出すること
  4. 日本在宅薬学会主催の学術大会に参加していること
  5. バイタルサイン講習会を受講していること

引用: 一般社団法人日本在宅薬学会

講座には薬理学や薬品情報学などの薬に関する内容だけではなく、介護保険や多職種連携などの在宅医療の一員として働くうえで必要な内容が含まれます。これに加えバイタルサイン講習会と日本在宅薬学会が主催する学術大会への参加が必要です。

講習会と学術大会への参加後、必要書類を揃え日本在宅薬学会へ申請します。必要書類は以下のとおりです。

  1. 在宅療養支援認定薬剤師認定申請書
  2. 認定薬剤師研修手帳(受講証明書添付のもの:合計35単位以上)
  3. 薬剤師免許証の写し
  4. 認定薬剤師証の写し(下記1、2、3のいずれかひとつ)
    (1)薬剤師認定制度認証機構により認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師
    (2)日本病院薬剤師会生涯研修認定薬剤師
    (3)日本医療薬学会認定薬剤師
  5. 日本在宅薬学会主催の学術大会参加証の写し
  6. バイタルサイン講習会修了証の写し
  7. 抱負
  8. 事例報告書5事例
  9. 認定審査料(振込証明書の写し)

引用: 一般社団法人日本在宅薬学会

上記の書類に関する審査と筆記試験、面接が行われます。それらに合格した後、登録をおこなえば在宅療養支援認定薬剤師として認められます。

更新手続きについて

在宅療養支援認定薬剤師は新規取得後、3年ごとに更新手続きが必要になります。

更新資格は以下のとおりです。

  1. 日本国の薬剤師資格を有し3年以上の薬剤師実務経験があること
  2. 薬剤師認定制度認証機構により認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師、日本病院薬剤師会生涯研修認定薬剤師または日本医療薬学会認定薬剤師であること
  3. 所定の研修講座受講により30単位以上(各年5単位以上)の研修単位を取得していること
  4. 在宅業務の実践による5事例の報告を提出すること
  5. 日本在宅薬学会主催の学術大会に参加していること

引用: 一般社団法人日本在宅薬学会

更新に必要な書類は以下のとおりです。

・認定申請書(様式I)
・認定薬剤師手帳(研修内容記録,取得認定単位・受講証明書)
・薬剤師免許証の写し(裏面に記載のあるものは裏面の写しも含む)
・要綱第11条2項に定められた認定薬剤師証の写し
・認定審査料(振込証明書の写し)
・日本在宅薬学会主催の学術大会参加証の写し
・所定の様式による5事例の事例報告書
・所定の様式による年1回以上を目安に計3回のプレアボイド登録、報告書3事例の提出(令和5年2月1日認定の更新時より適用)

引用: 一般社団法人日本在宅薬学会

これらの書類を認定委員会で審査することで合否の判定がおこなわれます。また合格後、登録を行う必要があります。

申請手数料と更新手数料

新規申請のときに必要なのは、認定審査料と登録料です。また、更新の際には更新手数料が必要となります。
認定審査料と登録料、更新手数料は以下のとおりです。

認定審査料 11,000円(税込)
登録料 11,000円(税込)
更新手数料 11,000円(税込)

在宅療養支援認定薬剤師の仕事内容は?

在宅療養支援認定薬剤師は自宅や、自宅の代わりとなる介護施設などで療養を行う方の在宅医療を支える存在です。医師や看護師、理学療法士、管理栄養士などと一緒にチームを組んでサービスを提供します。

なかでも在宅療養支援認定薬剤師は療養者の自宅を訪問し、処方された薬を配達します。そのため、在宅療養支援認定薬剤師として働く際には就業先の条件として自動車免許などを必要とする場合が多くあります。もし在宅療養支援認定薬剤師として働きたいが車の免許を持っていないという方は普通自動車免許の取得もあわせて考慮した方がいいかもしれません。

自宅を尋ねたときは薬を渡すだけではなく、患者やその家族の話を聞き薬が確実に飲めているか、飲むときや保管方法などで何か困りごとはないか、薬に関する質問はないかなどを確認します。問題があれば医師や看護師、介護従事者などと相談しながら改善に努めます。

そもそもこのような在宅医療は、増え続ける医療費をおさえるために整備がおこなわれている分野です。国は医療費抑制のために、病院のベッド数削減や入院期間の短縮を行うようになり、これまで病院で療養していたような方が自宅やそれに準ずる施設で療養を行うようになりました。このような背景から増加した自宅療養者をフォローするのが在宅医療チームです。

対象となるのは自力で自宅などを離れて医療を受けることが困難な高齢者や疾患を持つ方、障がい者などです。在宅療養支援認定薬剤師はその方々の自宅などを訪問し、処方された薬を配達します。自宅を尋ねたときは薬を渡すだけではなく、患者やその家族の話を聞き薬が確実に飲めているか、飲むときや保管方法などで何か困りごとはないか、薬に関する質問はないかなどを確認します。問題があれば医師や看護師、介護従事者などと相談しながら改善に努めます。

在宅療養支援認定薬剤師が活きる仕事

在宅療養支援認定薬剤師は自宅や在宅扱いとなる高齢者施設などに訪問し薬を届けたり薬の相談に応じたりします。その在宅療養支援認定薬剤師は病院や診療所、調剤薬局やドラッグストア、また自宅に準ずる高齢者施設などに所属しその知識や技能を活かして業務をおこなっています。在宅医療の拡充が推し進められる中、在宅療養支援認定薬剤師の活躍できる場も多くなっています。

薬剤師が取得できるその他の認定資格

認定証アイコン

在宅療養支援認定薬剤師は自宅や自宅に準ずる施設などに訪問し、薬を届け、療養を行う方やその家族にアドバイスをおこなったり相談に応じたりする仕事です。在宅医療に興味がある薬剤師やスキルアップを目指す薬剤師がこの資格を取得しています。

薬剤師が取得できる認定資格は他にも複数あります。薬剤師としてのキャリアアップを図るために、認定資格の取得をぜひ積極的に検討してください。

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